最近読んでる本

 仕事帰りにコインランドリーで乾燥機使用中の時間を有効活用すべく読んでる本などを紹介してみる。

不知火・人魂・狐火 (中公文庫BIBLIO)

不知火・人魂・狐火 (中公文庫BIBLIO)

 自然科学の観点から、古典文献や伝承に登場するさまざまな怪火・発光現象を考察する本。
 昭和初期に出版されたものの再販なんですが今読んでも面白いというか著者のガチな態度がカッコいい。
 某プラズマ火の玉のセンセイのようなファナティックさとかは対オカルトには不必要で、やっぱ科学者としてのストロングスタイルは個々の事例を誠実かつ精緻に検証していくことだと思いました。


折れた魔剣 (ハヤカワ文庫 SF (1519))

折れた魔剣 (ハヤカワ文庫 SF (1519))

 マイクル・ムアコックが『エルリック・サーガ』を執筆するときに影響を受けたという作品が復刊されたんで買ってみた。
 未読(スタック中)。
 面白かったら報告します。


 
 常にゼラズニイ分を補給し続けないと死んでしまうので(ウソ)、何度目の読み直しなのかよくわからないが読んでます。
 世界最強最悪の魔術師を退治しようとして逆に倒されてしまい体は石の彫像にされ魂は地獄に堕とされた主人公が二百年ぶりに復活したところから始まるハイテンションっぷりはゼラズニイ以外の誰が書けるのかというほどにバカっぽくてカッコいい。
 しかも主人公は地獄で超強力な呪文「畏怖すべき十二の言葉」を習得していたり、地獄で復讐の助っ人として契約した悪魔ブラックが主人公の愛馬だったり*1ゼラズニイ超人主人公としてメーター振り切れてます。
 短編集なんですが最初のエピソードにしてからが復活したディルヴィシュの前に「無陥鎧のランス」という超人がたちはだかるバトル路線でヒートアップしまくり。
 「七人の乙女の血に浸し、龍の火で鍛えた俺の鎧にはいかなる攻撃も無駄無駄無駄無駄ァーッ!!」と絶叫するランスに対してディルヴィシュとブラックはどう闘い、どう勝利するのか!? それは読んでのお楽しみなのだぜ。
 宿敵の魔術師・ジェレラクもなんせ世界最強の魔術師なもんで、その名を口にしただけで下級の悪魔が本当に出現してしまう
*2ので名前を言うことすらはばかられるという超人です。
 …おっと、『ディルヴィシュ』シリーズについてはいずれまた稿を改めてご紹介したいと思いますので今日はこの辺で。 
 
 

*1:黒鉄の馬としてディルヴィシュに付き従う。喋る。口や鼻から火を吐いたり、呪文を唱えたりと超強力。主人公ディルヴィシュへのツッコミ役もこなしてみせる

*2:ジェレラクの名前に対して下級悪魔クラスは頻繁に彼に召喚されるために敏感になっているということらしい