昨日の話(詳細)
朝10時前に宇都宮を出発。
高速の反対車線は時間が止まっているかのように停滞していたという。
11時30分に浅草に到着、晩年の永井荷風が常連だったことで知られる「アリゾナキッチン」でビーフシチューを食べようと思ったらクローズド状態。
11時30分開店と店の前の立て看板にも書いてあるので、定休日ではないがお盆休みなのかしらということであきらめてよく行く「まぐろびと」にて昼食。
待ち時間含めて約1時間後、食い終わって車へ戻ろうとするとアリゾナキッチンがオープンしていた。
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次は12時以降に来ることを心に深く刻み込み、復讐を誓いつつ新宿へ向かう男たちであった。
新宿からは電車を利用して移動することに。
中央線で神田駅へ行き、そこから徒歩で某太鼓ライダーのロケで使用されている甘味処「竹むら」を訪れてみた。
交通博物館のすぐそばにあって、あんこう専門店「いせ源」の向かい。
実物が見えたときに笑ってしまった。 だって本当にあのお店が眼前に建っていたから。
一応特ヲタの仁義として「お店の中では太鼓ライダーの話題厳禁」「携帯等による撮影もナッシング」と同行者たちと取り決めて普通の甘味好きメンとしてふるまう。
白玉あんみつとクリームソーダを食べましたがとても美味しゅうございました。
オフ会で会う太鼓ライダーファンのためにおもちかえりで焼きまんじゅうを購入。
池波正太郎先生もよく通ったという歴史と伝統あるお店で、昼過ぎということもありかなり盛況でした。
神田は万惣といい竹むらといい甘味に恵まれていますね。
ここで私ともう1人の友人は神保町古書店めぐりに、残りの三人はそれぞれ自由行動に。
オフ会での再会を誓いつつ陽炎ゆらめく(そんなに暑くは無かったけど)神保町での「ハンティング」へと向かう。
羊頭書房ではちょうど欲しいなと思っていたディレイニーの『時は準宝石の螺旋のように』を見つける。
さっすがサンリオ文庫、三千四百円もするヨ!(1979年9月発行、元の価格は560円)。
ビニールパックしてあって中身が見れないが値段票によると状態は「シミ・少々痛み・ヤケ」だそうで。
今回はディレイニーはこれと『エンパイア・スター』(サンリオ文庫版と『プリズマティカ』収録版を読み比べてみたいのです)を購入する心積もりだったので「よし、買うぜ」と鷲掴みに。
他には軽くコードウェイナー・スミスを三冊とジョージ・R・R・マーティンの『サンドキングズ』を併せて購入。
購入時にレジのおねいさんが『時は準宝石の螺旋のように』を見て「こちら、中身確認なさいますか?」と訊いてきたのだが中身見て「止めます」とか言うのは美意識に反するし、よほどひどいダメージがあって読めないページとがあるのでなければこの値段でもいいと思ったので*1「いや、結構です」と言い放ってみた。
コードウェイナーは普通の値段だったが『サンドキングズ』もマーティン初期の名作のせいか千円といいお値段で気がつくと5千円以上散在。
@ワンダーではオーソン・スコット・カードもの9冊セット4000円とその他何冊かを購入。
中学生の頃ハマったジャック・ヴァンスの「魔王子シリーズ」の1巻目『復讐の序章』*2があったので「懐かしいナー、部屋を探せばたぶん全巻あるハズだけど行方不明なんだよな」と思いつつ値段チェックしたら美品のせいか1500円もしてビックリ(買わなかったヨ)。
美品5巻セットがあったら単純計算で7500円か!
そして探していたマイク・レズニックの『サンティアゴ』は上巻しか見付からなかったのでとりあえず上巻のみ購入。
いずれ運命的に下巻にも出会える、そう思いつつ神保町を後にしてオフ会の集合場所である新宿駅へと向かうのであった。
時間的余裕があればCoHのオフ会の集合場所である池袋に寄って参加者の皆さんにご挨拶だけでもしたかったのですが時間的都合でそれもできず一路新宿へ。
古書を買いすぎた結果愛用のカバンに入りきらずオーソン・スコット・カードの9冊セットは@ワンダーのビニール手提げ袋で持ち運ぶことに…
集合してオフ会の会場である店に向かおうとすると夕立が降り始めたので小休止。
俺自身は濡れてもかまわないが…古書が濡れたりしたら大惨事だぜ!!
最悪、カバンにポリエチレンのゴミ袋を入れてきてあるのでこれで防水して行くかと覚悟を決めていたのですが夕立らしくさっと降り止んでほっと胸をなでおろしました。
オフ会は、とても楽しかったです。
…幹事が遅刻者のために集合場所に残ってたんで、前半は幹事役もしたりしたがな、このハンサム様が!
都合により一次会のみで帰還。
帰りの新幹線の中で上巻のみの『サンティアゴ』を読み始めたところあまりのオモシロさに「下巻をどうやって探すか…」と考え始めた男がいた、といいます。
『エンパイア・スター』とか『ハローサマー、グッドバイ』(いずれもサンリオ文庫)は入手できなかったしまたいずれ日を改めて神保町に行かねばなるまいて…
最後に。
当日の私はワイシャツにネクタイのいでたちでしたがこの理由は「ライダーロケ地や神保町古書店めぐりは俺にとって聖地巡礼のようなもの。 そしてオフ会には正装がしかるべき俺作法!」というものです。
ちなみにネクタイは以前石巻の『石ノ森萬画館』で購入した『サイボーグ009』ネクタイ。
こういう時じゃないとこのネクタイするチャンスがないものでして…
以上、夏の巡礼旅行記でした。