今日の『The Return of Santiago』
チラシの裏のメモがわりに読んだところのあらすじなぞを書いておく。
いずれ出版されるかもしれない翻訳を待ちたい方は読まないようにお気をつけください。
以下、今日の分。
◆プロローグ(p.1-2)
サンティアゴはその死もまた伝説の中にある。
結局のところ誰も彼の死の真相は知らない。
彼が(もとから不明瞭だった)消息を完全に絶ってから106年後、再び物語は始まる。
プロローグの最後の部分を試訳してみると
銀河暦3407年−彼が姿を消してから106年後、サンティアゴは<内辺境>に帰還した。
再び古き日のごとく世界と秘密とをもてあそび、彼の敵に死をもたらし、かつての栄光で満ちた星星を股に駆けるために。
これはサンティアゴの物語だ。
しかしすべてを理解するために、ダニー・ブリッグス(その名前でいるのはそう長くはないが)の物語から始めることにしよう。
取るに足らない盗賊で、見かけは印象的なところはなく、芸術的な欲求を持ち、モラルには両義的で、見た目には普通の才能と能力を持ったこの青年こそ、サンティアゴの帰還において中心的な役割を果たすことを運命付けられているのだから…
◆第一部 詩人の書
1.(p.5-19)、2.(p.20-32)
前作のエピローグで紹介されているブラック・オルフェウスの最後の詩篇から始まる。
ある者は百歳だという、
ある者はもっと歳をくっているという、
ある者は永遠に生きるのだという−
この無法者の大将は!
舞台はニュー・パンジャーブという都市。
若き盗賊ダニー・ブリッグスは仕事中にふとしたことからブラック・オルフェウスの詩篇の原稿を手に入れる。
ダニーはオルフェウスの詩篇を全て読破した結果、隠された真実につきあたる。
「サンティアゴは一人じゃなかったんだ!」
ダニーは興奮を抑えきれずに叫んだ。
「何人ものサンティアゴがいたんだ! セバスチャン・カインもその一人さ。 その後継者はエステバン・コルドバ(前作では主に「ジャシント」と呼ばれていたキャラ)だと思う」
彼は効果を狙って言葉を止めた。
「少なくとも6人のサンティアゴがいた! 多分8人はいたろう!」
流し読みのため、後ほど1.から精読すること。
この後、2.のラストでダニーは自分が新たなるブラック・オルフェウスになることを宣言し、「ダンテ・アルギエリ(あのイタリアの詩人と同姓同名)」を名乗る。
なかなか面白そうな出だし。
ダンテが狂言回し役になるのだろうか?