これが「男の世界」 -『プリンセス・プリンセス』
『これが「男の世界」……
反社会的と言いたいのか?
今の時代……
価値観が「甘ったれた方向」へ変わって来てはいるようだがな……』
―リンゴオ・ロードアゲイン
今期は60本もアニメの新番組が始まったとかいう話ですが、オデの一押しは『プリンセス・プリンセス』!
どんな作品かというとですね…
腐アニメ。
主人公・河野亨が転入した藤森学園には『姫』制度という特殊なシステムが存在していた。
男子校の味気ない生活に潤いを与えるために、女装の似合う生徒を選び出し校内行事などに女装で参加させるという狂気のシステムが―。
亨はその容姿から早速『姫』に抜擢され、先行して選ばれていた四方谷裕史郎・豊実琴と三人で今年度の『姫』としての学園生活を送ることになったのだった。
…どうですか、オデも書いてて頭が痛くなったよ!
『姫』の衣装を専門に作成する家庭科部の変態デザイナー・名田庄先輩の趣味でコスチュームモチーフはもっぱら「ゴスロリ」だったり。
『姫』をバックアップする生徒会メンバーは全員イケメン、しかも生徒会長は元『姫』だったり。
『姫』たちは全員量生活者なんだけど「まちがいが起こらないように」と専用の部屋(PrincessRoom、通称Pルーム)を割り当てられてたり風呂も他の生徒と別で入り口に護衛がついたり。
県大会で劣勢だった野球部に、ナースのコスプレした『姫』が応援に駆けつけると突如逆転コールド勝ちしちゃったりとか。
とにかく、気の狂った設定と描写がこれでもかと叩きつけられる腐アニメです。
男子校出身者としては「あるあ…ねーよwww」と突っ込むのも疲れるぜ。
『姫』三人の内亨(主人公)と四方谷は『姫』になることを最初から受けて入れてしまう剛の者ですが実琴は今ひとつ吹っ切れないというのが微妙に救いなぐらいで、他のキャラクターとかは『姫』制度を全面肯定してます。
作中でも「まがい物とわかっていてこんなに盛り上がるなんて…」と亨が呆れるシーンがありますが、まぁあれですよねファンタジー。
造花には造花にしか表現できない美がある、と…
衣装合わせに来た『姫』たちが着替えようとすると家庭科部員たちが「ここで着替えちゃダメ! 俺たちだって夢を見ていたいんだよぉ! 裏方だってホントの姿は見たくないンだぁ!!」と懇願するシーンとかまさにファンタジーとしての『姫』制度をよく示していますねハハハ!
男性も楽しく笑って観れる腐アニメ、『プリンセス・プリンセス』。
まさにこいつは「男の世界」なのだぜ!!
『「社会的な価値観」がある そして「男の価値」がある
昔は一致していたが その2つは現代では必ずしも 一致はしていない
「男」と「社会」はかなりズレた価値観になっている……
だが「真の勝利への道」には「男の価値」が必要だ…
お前にも それがもう見える筈だ…(中略)
ようこそ……
「男の世界」へ…… 』
―リンゴオ・ロードアゲイン
※参考文献
STEEL BALL RUN vol.8―ジョジョの奇妙な冒険Part7 (8) (ジャンプコミックス)
- 作者: 荒木飛呂彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/05/02
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