説教漫画の世界(1)
芳崎せいむの『金魚屋古書店』シリーズ*1が好きなのでスピリッツでやってる『テレキネシス』も読んでみたのですよ。
テレキネシス 001―山手テレビキネマ室 (ビッグコミックス)
- 作者: 東周斎雅楽,芳崎せいむ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/05/30
- メディア: コミック
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『テレキネ』の方は原作者がついているんだけども『金魚屋』と同じ手口に思えてしまう。
とはいえ、『金魚屋』が漫画にまつわる人生悲喜こもごもを描くのに対して『テレキネ』はギョーカイを舞台に新入社員の視点からの「会社とか人生ってのはこういうものなのか」というビルドゥングスというか説教ものという違いがある。
扱う映画がいちいち古典だったりとあわせてこりゃあ年寄りから若者へのペダントリー説教漫画なんだなぁ。
それはそれで好きなんですけどね。
扱っている対象への愛情という点では『金魚屋』の方が勝っていて、あんまり『テレキネ』って映画への愛情を感じない(説教の小道具以上の意味を持たないように見えるから、かな?)希ガス。
『テレキネ』の説教もまぁなんというか私程度のいい加減な社会人でも鼻につくような内容なんですが、ひとつだけ結構気に入った説教があったので紹介。
「仕事はなあ… たった一人、自分自身の責任においてやるものだ。
孤独を背負えない奴は、絶対 仕事が出来ない!」
ソロ大好きなMMOプレイヤーの私としては賛同せずにはいられませんよ!
「仕事」を「ミッション」に置き換えた瞬間、あら不思議City of Heroesプレイヤーに対する熱い説教に!
…本当はさらにこの後同じ原作者の別作品『イリヤッド』についても言及しようと思ったがタイムアウト。
今日はこの辺で…おっと、TF5の参加希望者は参加希望日時(土or日)を添えて書き込みしてくださるようお願いしまーす(孤独を背負いつつ去っていく)。
*1: