君の声は僕の恋僕の名は君の夜

 真っ白い世界と真っ黒い闇で
 僕はそういう事で頭いっぱいなんだ
 サンボマスター 『君の声は僕の恋僕の名は君の夜』


 お盆もカレンダーどおりな業務形態の私ですが、金曜日は自主的夏期休暇をとりました。
 といっても同人誌即売会に行くわけでなし、ゆるゆると自宅で過ごそうかと思ってました。
 午前中はDDOをソロで進めて楽しんでいたのですが、周囲の圧力により部屋を掃除することに。
 一日かかって掃除を終えたわけですが、色々なものが出てきました。
 買った覚えが無い本が二冊。

テラプレーン (ハヤカワ文庫SF)

テラプレーン (ハヤカワ文庫SF)

ヒーザーン (ハヤカワ文庫SF)

ヒーザーン (ハヤカワ文庫SF)



 ジャック・ウォマックのこの二冊をどうやら神保町に行ったおりに購入していたらしい(覚え無し)。
 近未来のディストピア世界を舞台に巨大企業ドライコ社まわりのドラマをつづる六部作の二番目と三番目。
 翻訳は結局残りの四冊は出ませんでしたねハハハ。
 黒丸尚よ、なぜ死んだァーッ(絶叫)。
 うかつに読んで残りの4作が読みたくなると危ないからしばらく放置しておこう!
 (言い訳マン)


 掃除していてですね、部屋の片隅にうずたかく積み上げられた密林(Amazon)からのダンボール箱を整理しようと部屋の外に置いたわけですよ。
 で、あらかたダンボール箱を撤去し終わったときにふと、その箱の中を見たらですね、出すのを忘れていた本がまだ入っていたりしてですね。
 なんていうか、ムギャオー。
 ちなみに以下の洋書でした。
Politics of the Imagination: The Life, Work and Ideas of Charles Fort (Critical Vision)

Politics of the Imagination: The Life, Work and Ideas of Charles Fort (Critical Vision)

 怪奇現象研究家として名高い変人・チャールズ・ホイ・フォート(1874-1932)の伝記。
 日がな一日、アメリカ各地の新聞を読んでは怪奇な事件の記事を切り抜いてスクラップ・ブックを作り、あれやこれやと妄想をめぐらせていたというお人です。
 そんなアメリカのキバヤシを再評価しようという、ちょっとカッコつけた(著者のColin Bennettはアダムスキー語るのにボードリヤール持ち出してくる人ですからね!)伝記評論。
 フォートの衣鉢を継ぐ円盤研究家ジョン・キールが序文を寄せているのもポイント高いぜ。


An American Demonology: Flying Saucers Over The White House

An American Demonology: Flying Saucers Over The White House

 同じくColin Bennettによる円盤本。
 1950年代、アメリカ空軍には公式なUFO調査機関である「プロジェクト・ブルーブック」という組織が存在していましたが、その主任であるエドワード・ルッペル大尉(軍事用語としての「未確認飛行物体(Unidentified Flying Object)」の名付け親でもある)の苦闘を取り上げたもの。
 軍産複合体の話とか、歴史的・社会的文脈でアメリカの「対円盤政策」を観ているのかな(まだ全部読んでないマン)。


The Unidentified & Creatures of the Outer Edge

The Unidentified & Creatures of the Outer Edge

 買った後に気が付いたのだが、これは『The Unidentified』という本と『Creature of the Outer Edge』という本の合本なのである。
 しかも表紙に「The Eary Works of Jerome Clark and Loren Coleman」と記されている通り、復刻本なのである。
 『The Unidentified』は円盤ネタを民話や宗教体験、未知動物学方面とくっつけて論じようとする、70年代以降の「ニューウェーブ派」の仕事。
 ちなみに冒頭の献辞によると本書はチャールズ・フォートに捧げられている。
 『Creature of the Outer Edge』は未知動物ものなんだけど、動物学が相手をするよりもやっぱり円盤関係とかが似合いそうな奴(モスマンとか)を相手にしたもの。


 洋書読む前に積んである和書から読まなきゃだなぁ。
 (掃除後、部屋の一角に設立された「積み本コーナー」を眺めつつ終わる)