エンジェル・パス氏、ベルギー事件について語る



 2ちゃんねるオカルト板の「ハードなUFO議論モトム」スレにてかつて、正体不明ながらも印象深い数々の発言をしたコテハン「エンジェル・パス」さんの発言を該当スレより発掘するという、オデの円盤民俗学千本ノックのお時間が今日もやってまいりましたよ。
 更新を期待しているらしい方も、この広大なネットの世界にわずかながらいるという話を…係の者からきいております(『ギャラクシー銀座』のハリス漆原顔で)。
 今日はエンパスさんの「★ ハードなUFO議論モトム 2 ★」の>873レスから、該当スレでの最後の発言までを収録。関係する書き込みをあわせて収録し、さらに、話を分りやすくするために以前取り上げた>>447と>>449の発言も再録しております。


「★ ハードなUFO議論モトム 2 ★」 http://curry.2ch.net/occult/kako/1020/10209/1020937988.html




447 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/05/24(金) 00:52
>>6
>・ベルギー事件
>ブリュッセルに本籍があるモーター付き飛行船のいたずらっす(裏取れてるっす)。
>ちなみに、この騒ぎに乗じて、EU各国空軍がECMやら無人偵察機などの実験をさんざんやったっす。
>この騒ぎを起こした飛行船の持ち主は、100万USドルでベルギー空軍にUFO事件の回答を売るとおどしをかけましたっす。

ベルギー空軍の公式発表によると、F-16戦闘機がスクランブル発進したけども、
その飛行物体は驚異的な運動性能を持っていて、全く近づけなかったようだよ。
F-16戦闘機のレーダーが記録したデータでは、その飛行物体は、
数秒のうちに時速280kmから時速1800kmくらいまで加速したらしい。
約8Gほどの驚異的な加速度だよ。
そんなとんでもない加速度で戦闘機を振り切る事ができる飛行船は無いでしょ。


449 名前:エンジェル・パス[sage] 投稿日:02/05/24(金) 01:02
あれ、落ちる前に来て見たら、もうレスが付いてますねえ。


>>447
その発表は、1990年7月11日のビルフリート・デ・ブラウアー中佐の記者会見ですね。
ですが、その発表は後に訂正されてます。
・2機発進したF16のパイロットは、いずれも物体を目視できなかった。
・従ってこれは、レーダー上だけの異常であるが、
・軍による詳細なレーダーテープの分析によれば、
・未確認物体のロックオン13回のうち3回は誤って他のF16をロックオンしたものであって、
・残りのロックオンおよび異常な機動は、
・レーダー波の屈折で生じた「グラウンド・クラッター」であって、
・何も異常なことはなかった。
と訂正されてますです。
日本の文献では、「UFOと宇宙 全ドキュメント」を除いて、訂正については触れられていないのが大半です。
この辺、やっぱり注意が必要なところでしょう。




823 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/06/01(土) 01:30
ナスカ。
「誰かに見せる」実用的意味ででかいとは限らないっしょ。
たとえば、天の神に捧げるために非常識な大きさにした、とか
理由はいくらでも出せる。


858 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/06/01(土) 15:44
んじゃさーベルギーの空軍が見たUFOって何よ?


871 名前:エンジェル・パス[sage] 投稿日:02/06/03(月) 10:40
あとは、ちょっと気づいたことを。


>>823
ナスカの地上絵については、現在の通説では、
「原住民は、地上絵を上空から見ることができた」
ということになっています。
あまり日本では紹介されませんが、ドイツの研究家が、現地で熱気球に使われたものと思われる布や道具を発見しています。
つまり、モンゴルフィエの遥か昔に、ナスカの人々は、熱気球を持っていた可能性が高いのです。


>>858
ベルギー空軍が、空中で目視したUFOはないんです。
地上からの目撃、機上のレーダーのみでの探知はありますが。


872 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:02/06/03(月) 12:45
>>871
ベルギー事件に関しては、SOBEPS(ベルギー空間現象研究会)が
専門的な研究を実施していると思います。
SOBEPSと接触して、彼らが所有する情報の詳細を
きちんと分析しましたか?>エンジェル・パス さん


873 名前:エンジェル・パス[sage] 投稿日:02/06/03(月) 13:20
>>872
ご指摘ありがとうございます。
今出先なので、詳しい資料が手元にはありませんが、
SOBEPSとはおそらく”Society for the Study of Space Phenomena”のことですね?
直接接触した記憶はありませんが、確か、ここから発表されていた研究結果(2分冊だったと思います)というものは検討した覚えがあります。
ベルギー事件全体について、5年前位に元同僚のチームで2回ほどストーミングした中で検討対象にあげた程度ですけれども。
また、使用した原資料も、私は英語訳のみでした(すみませんが、フラマン語やドイツ・フランス語は読めませんので))


その時の記憶では、かなりの穴や誤りがあったように思っています。
例えば、ベルギー空軍の記者発表についても、都合のいい部分しか採用していなかったなど。
結局、信頼性に欠けるなあというのが感想でした。
一例を挙げると、スレでも前述していますように、F16の発進等についてなど、かなりの訂正があったのです。
しかし、そういった訂正情報に(故意か過失かにより)触れていなかったりなど。
(この辺、記憶が定かでないので、誤りがあるかもしれません。ただ当時の印象ではかなり杜撰だなと思ったのは覚えています)
当時は”Society for the Study of Space Phenomena”という名称から、かなりの規模の社会的信用のある組織だと思って、真剣に読んだ思いもあります。
(私は、英語を読むのは遅いのです。しかも読むだけで会話も片言しかできず(情けない))
後に、向こうの研究者の間でも、「a private organization」だからなあ、といった論調が少しあったとのことで、納得がいった思いもあったなあ。
(真剣に読んだ自分がちょっと情けなかった。すこうし調査者が偏った調査だったみたいですね)


その後、グループが改編されたとか、何か新しい調査結果などが出されているのであれば、また読んでみたいと思っています。
872さんが、もし情報をお持ちであれば、よろしくお願いいたします。


874 名前:エンジェル・パス[sage] 投稿日:02/06/03(月) 13:32
えと、スレで前述したとあるのは、
SOBEPSではたしか、
>>447
さんのような分析を行っていたと思うんです(間違っていたらごめんなさい)
それについては
>>449
のような訂正があるんですが、その辺には確か触れられていない(か、訂正の方に根拠がない)という感じだったんだと思います。
(もらった英語訳がまだ残っていれば確認できるんですが)

なんかそんな感じの「研究結果」が多かったような記憶がありますです。
ただ、SOBEPSのことについては、正直もうよく覚えていないので、873とこの発言には誤りや勘違いが多分あると思います。
そんな不確かなことを言うなといわれればそれまでですが、どうかご容赦ください。
(できたら間違いを指摘してくれればありがたいです。その根拠もできればよろしくお願いします)


893 名前:水銀 ◆.MfebhPU 投稿日:02/06/04(火) 02:46
高知のUFO事件か。懐かしいな、子供のころUFO本で読んで知ったが、
子供のたわ言に何で大人が巻き込まれるのか、不思議に思った。
俺は今もそれは変わらない。物的証拠がないし。

複数の目撃者がいるらしいが、彼らがどんな属性にある
人々かが重要ではないかな。同じ属性にあるなら、
同じ理由で嘘をつくことがある。

さらに、目撃者の心理的傾向を調べる必要がある。例えば虚言癖がある、
とか、分裂病的素因はないかとか。これらの結果がない時点で、すでに
この事件は信ぴょう性に欠ける、という判断が俺の結論。

これぐらい厳しく判断しないと、こういうケースは、いくらでも、
でっち上げできるので、これぐらいが適切だと思うが、
皆の意見はどうかな?


897 名前:872[sage] 投稿日:02/06/04(火) 13:07
>>873-874
そうすると、SOBEPSが所有する全ての目撃情報が、
「ブリュッセルに本籍があるモーター付き飛行船」(>>6)で説明できる事を、
正確に調査して確認したわけではないようですね。
だとすると、ベルギー事件の目撃報告が全て飛行船のいたずらだと結論するのは早計ではないでしょうか。
エンジェル・パス さんは、かなり専門的な立場におられる方とお見受け致しますので、
発言の信憑性を高めるためにも、ベルギー事件に関しては、もう少し詳しい調査を
実施してから結論を出されてはいかがでしょうか。


899 名前:エンジェル・パス[sage] 投稿日:02/06/04(火) 14:12
明日からの出張に備えて、一度家に帰ってきました。
フーリガン取材より、日本代表の初戦の取材がしたかったよ...ぶつぶつ。


>>897
こんにちは。
ベルギー事件については、結構調べたつもりなんですよ(^^;
SOBEPSについては記憶があいまいだったなあ、というだけで。
また、全てがブリュッセルの飛行船だけというように誤解されるような書き方をした私に責任がありますので、その点は詫びておきます。m(_ _)m
誤認については、このスレの方々は良く承知なされているようなので、ちょっと省きすぎた面はあります。


資料もありますので、もう少しわかりやすく書きますね。
まず、ベルギー事件の前兆ともいえる最初の騒ぎは、オランダ語圏で起こったものです。
これは、ディスコのライト・ショーが雲に映ったもので、ベルギー空軍が軍用機を飛ばしてまで確認しています。
この騒ぎがあって、まずベルギー内部のオランダ語圏にUFOへの認知度が高なっていたようです。
その後、ドイツ語圏で、憲兵隊の金星誤認事件があって、オランダ内部ドイツ語圏でもUFOへの認知度が高なりました。
周知のように、ベルギーは、オランダ語圏とドイツ語圏に2分されています。
この両方で目撃誤認事件があったことから、めったに一つにまとまらないベルギーにおいて、UFO熱が異常に高まったようです。
そこに目をつけたのかもしれませんが(研究者のいう)飛行船UFOが度々ベルギーの空をにぎ合わせはじめました。
そのため、空に対する注目度が高鳴り、星や飛行機の誤認が非常に増えてUFOウェーブとなったようです。


900 名前:エンジェル・パス[sage] 投稿日:02/06/04(火) 14:13
ところが、ベルギーのUFOで、星や飛行機の誤認、意図的なRPVやECMを除いていくと、説明のつかないUFOが残ります。
それがブリュッセルのUFO偽装飛行船だった、と結論されているのです。
おわかりでしょうか、誤認を除いた結果、残ったものは飛行船偽装UFOで解明されてしまう、ということなんですよ。
いくつか、地上から写された写真もありますが、それらは検証の結果2組を除いて、飛行機や恒星の誤認、機器のミス、明らかに飛行船である、と結論されています。
ちなみに、除かれた2組についてですが、
(1)1組は、カラー・スライド写真で、研究者によって簡単に偽造されるものと指摘されており、
(2)もう1組は、小さな光点があるだけで、前後の航空機の灯火がきちんと映っていることから、単にフィルムのゴミではないか、と指摘されている。
というものなんです。


ちなみに、手元の資料によると、
(1)につき、SOBEPSは「明らかにUFOであり、UFOの推進システムである”プラズマ・ジェット”を写したものである」と述べています。
UFOの推進システムまでSOBEPSは解明したんでしょうかねえ。
(2)についても、SOBEPSによれば、「UFOからの赤外線放射により、写真の画像にうつるUFO本体部分が消去された」ということらしいです。
私には理解できないのですが。
(1)はプティ=ルシャン写真、(2)はSOBEPSのUFO観測会写真と呼ばれていますので、897さんでも検証できると思います。
こんなわけで、SOBEPSをあんまり信用できないなあ、とした私の印象も理解してくれるとありがたいと思います。
もちろん、SOBEPSの所有する全ての目撃事例450件ほどを調査したわけではないですから、確実なことはいえませんが、その点はベルギーの真面目な研究家の報告を信用してもいいのではないかな、と思っております。


937 名前:エンジェル・パス[sage] 投稿日:02/06/05(水) 10:03
おはようございます。
昨日の日本戦のコスタリカの審判がおかしいと思ったのは私だけでしょうか。


>>893
>複数の目撃者がいるらしいが、彼らがどんな属性にある人々かが重要ではないかな。


確かにその通りです。
この場合行為属性については必要ないですが、行為者属性については調べる必要があります。
例えば、トラヴィス事件のように、森林伐採契約逃れのために、みんなが口をそろえてUFOによる誘拐事件を偽装したり。
また、宗教がかった人々の目撃事例はもう最初から調査方法が固定していたり。
これについては、目撃者の人証の信用性のその1として、当然調べるのが筋ですね。
ちなみに介良事件についての、周辺の人の行為者属性については問題ないと思ってます。
本人たちの行為者属性については、判断材料が足りないというのがほんとのところかな。


>さらに、目撃者の心理的傾向を調べる必要がある。例えば虚言癖がある、とか、


こっちが、人証の信用性の最重要なもので、一番大変です。
もっとも嘘言癖があるとかは、周囲の人々の話を聞いていくと大抵わかりますし、調べもやります。
問題は、分裂病的傾向とかですねえ。
これは、本人に診断を受けてくれなんてとてもいえません。
せいぜい、本人との話した際のテープや、行動傾向などを心理学者や精神医などに判断してもらう程度です。


938 名前:エンジェル・パス[sage] 投稿日:02/06/05(水) 10:03
ですが、これ勝手にやって本人に知られると人権問題になるんですよ。
重要犯罪の精神鑑定でさえ、裁判所の命令(形式は許可)がなければやれないんです。
そのうえ、私たちは、何度か本人の同意を得てやったことがあるんですが...
これ、心理学者や精神医によって言うことが違うんですよ(泣)
言われているほど、かっちりした鑑定は出ないんです。
死刑犯罪でも、古畑鑑定みたいに鑑定者によってずいぶんと違ったりするんです。
それでも、もちろんわかるかぎりやらなきゃならないんでしょうけどね...
介良事件については、嘘言癖がないことは確認してます。
(手品が得意な人気者、というのが唯一引っかかってるんですけれども)
分裂病的傾向などについては、正直病歴がないことを確認しただけで、その余についてはわからないというのがほんとのところ。


893さんが言うほどの厳密な鑑定ができたら最高ですね。
もっとも、欧米では、ことさらにポリグラフとか精神医にパスしたことを誇示する目撃例は、逆に疑えという経験則もあるそうです。


939 名前:エンジェル・パス[sage] 投稿日:02/06/05(水) 10:05
>>872
>なるほど。「ベルギーの真面目な研究家」の主張を鵜呑みにするという立場ですね。
ではないです。
別に特定の真面目な研究家の説を鵜呑みにするわけではなく、さまざまな研究家の説が一致しているということ。
また、それぞれの研究結果を比較検討して、私たちが総合的に判断した結果ということなんです。
人の判断に異があるのは当然でしょうが、872さんが言う実際にSOBEPSが所有する信憑性の高い事例とは何か。
それが「所有しているかもしれない」「誤認と片付けられているかもしれない」程度であれば、872さんは何を言っているのか、と批判されるでしょう。


ちなみに、872さんは、現在SOBEPSとその研究結果がどのような批判を受けているかわかるでしょうか。
昨日、気になって確認したんですが、
・2冊(すいません分冊じゃなくて、完全な本が2冊でした)の研究結果の訂正版などや、最新版などは出ていません。
・SOBEPS自身は、UFOウェーブの前は解散の危機に瀕しており、UFOウェーブが始まって大量にビリーバー系の協力者を入れてしまった。
・そのため、研究結果は相当に偏ったものになっていて、かなりの批判を浴びている。
・また、SOBEPSが所有する目撃事例は、450件ほどで膨大でもなんでもないです。
が、これは「全て公開」されており(これは文書としてのものと、SOBEPS事務局の留守電に吹き込まれていたテープとしてのもの双方です)、他の研究者によって分析がされていて、一応誤認等結論付けがされている。
などなど。
872さんは、全て証明されなければ誤認やインチキではないといいたいのでしょうが、
・誤認やインチキではないと主張する方が、それを証明しなければならないのに、その証明がない。
・あまつさえ、一応全ての事例が誤認やインチキを証明されている。
ということを考えてみてください。
もし872さんが何か主張したいのであれば、
SOBEPSの所有する「どの事例が」「どのような理由で信憑性があり」「どのような根拠で他の研究家の証明が間違いなのか」を示してくださらないと、話が始まらないと思いますけれども(^^;